軽貨物の仕事には、宅配便、スポット便、ルート配送がありますが、長距離を乗る可能性があるのはスポット便です。
スポット便というのは、急な配達の場合がほとんどで日中、走ることもありますが、夕方、荷物を積み込んで、翌朝、現地に着ける「朝着け」という仕事も多いです。
管理人も赤帽を開業した当時はスポット便専門で走っていましたので、仕事のほとんどは朝着けだった記憶があります。
100~150km以内の近距離が多かったですが、200~300kmの中距離、500km以上の長距離の仕事も結構、ありました。
日中のスポット便の場合は超特急で行かなくてはいけないことが多いので、高速を使うのが一般的ですが、朝着けの場合は自分で着く時間を逆算して夜中に出発することがほとんどですから、基本的には高速代はいただけません。
しかし中・長距離の場合は高速で行かないと間に合わない場合もありますから、高速代が請求できることもあります。
管理人がスポット便をやっていたころは、配達先までの距離が300km以上になる場合は朝着けでも高速使用が可能でした。
それでも500km以上の長距離になると夜から朝まで走りっぱなしということもザラにあります。
もちろん途中で休憩や仮眠は取りますが、あくまでちょっとした気分転換程度でぐっすり眠れるわけではありません。
ぐっすり寝たくても、万が一遅刻してしまったら困るという気持ちがありますから、寝ようと思っても寝付けないということもあります。
しかし、無事、配達が終わり、帰り道になると気が抜けるため、非常に眠くなる時があります。
そんな時は車内で仮眠を取ることになります。
軽1BOXの場合なら、シートを倒すか荷台を利用するかを選べますが、軽トラックの場合は荷台でしか寝られません。
赤帽車の場合は、サイドブレーキを引いた状態でブレーキレバーだけを下げられる特殊な作りになっているため運転席と助手席を使って横になれますが、膝は立てた状態になります。
いずれにしても、車内で寝る場合は背中の凸凹を解消しないとしっかり睡眠が取れません。
管理人は運転席でも荷台でも寝たことがありますが、背中の凸凹を解消するために荷物を保護するために常備していた毛布を利用していました。
ドライバー仲間には寝袋を用意していた人もいます。
しかし、いずれの場合も背中の凸凹を解消するにはちょっと物足りない感じなので、しっかり睡眠を取るには十分とは言えません。
ところが現在はキャンプや車中泊の人気も手伝って、便利なアイテムがいろいろとあります。
中でも便利なのが「インフレータブルマット」と呼ばれるものです。
インフレータブルマットとは?
インフレータブルマットというのは、キャンプで地面の凸凹を軽減させるためのグッズで、バルブを開くと自動で空気が入るようになっているため、設営がとても簡単にできる優れものです。
さらにキャンプ用なので収納面にも優れていて、空気を抜くと非常にコンパクトになるのも特徴です。
厚さは2.5~10㎝とさまざまありますが、一般的なものは2.5~5㎝以下です。
厚さが少ないとクッション性は悪くなりますが、その分コンパクトになりますので、収納性には優れています。
このインフレータブルマットを車内に常備しておけば、荷台はもちろんキャビンでの仮眠でも背中の凸凹を減らしてくれます。
管理人が持っているインフレータブルマットはダバダというメーカーの3㎝厚のインフレータブルマットで、実際、車中泊で使った感想はあると無いでは大違いという感じです。
価格も送料無料で2200円と格安なので、スポット便ドライバーは持っておきたいグッズのひとつと言えるでしょう。
まとめ
長距離ドライブは自分が思っている以上に疲れますから、途中でしっかり睡眠を取ることは、事故防止などの安全面において非常に大切なことだと思います。
ここでご紹介したインフレータブルマットや寝袋などを利用して、車内でも快適に眠れる環境作りをするのも長距離軽貨物ドライバーの段取りの一部と言えるのではないでしょうか。
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