先週、雪の予報が出ていたことからスタッドレスタイヤに履き替えました。
結局、雪は降らなかったので仕事に影響がでることはありませんでしたが、そうなるとスタッドレスタイヤに履き替えるのをもっと後にすればよかった思ってしまいます。
そんなことを思いながら、スタッドレスタイヤをよく見てみたら、145/80r12のタイヤを履いていて6PRの記載がないことに気付きました!
軽バンのタイヤというのは、荷物を積むことを前提に考えられているので、タイヤは6PRもしくは8PRと表記されているタイヤを使用するのが一般的です。
PRというのは、プライレーティングの頭文字でタイヤの強度を表す記号で、乗用車用のタイヤに比べ、耐荷重が優れていることを表します。
数字の6や8は昔の名残で布地を6枚貼り付けたのと同じ強度を6PR、8枚が8PRとなっていて、数字が大きいほど強度が強くなります。
読み方は6プライ、8プライです。
今の軽バンの多くは145r12 6PRのタイヤとなっています。
それに対し、145/80r12というのは、軽乗用車に使われることが多く、乗り心地を重視するため、PR表記がありませんが、プライレーティングで表すと4PRとなります。
145/80r12と145r12 6PRの外径サイズはほぼ同じなので、軽バンにも履かせることはできますが、決定的な違いはタイヤの強度にあるということになります。
タイヤの強度だけなら、重い荷物を積まなければ軽バンに履かせてもいいと思いますが、残念なことに軽バンに145/80r12を履かせていると車検には通らない可能性があるんです。
厳密にはタイヤの強度が基準に達していれば車検は通るのですが、その強度が一目でわかるのが、6PRというプライレーティング表記なのです。
ということで、昔から軽貨物運送業で使う軽バンのタイヤは145r12 6PRがデフォルトでした。
それが履き替えたスタッドレスタイヤが145/80r12で驚いたのですが、さらに不思議だったのはこのスタッドレスタイヤは車検を通すために履いたタイヤだったからなんです。
10月の終わりごろ、車検に出したのですが、ノーマルタイヤがすり減っていて車検に通らないと言われ、慌ててこの中古タイヤを買い、車検を通したのです。
今までの常識から考えると軽バン、しかも軽貨物運送業で使っているタイヤが145/80r12で車検に通るはずはないと疑問があったので、145/80r12について調べてみたところ、新たな発見がありました。
結論から言えば、タイヤにLTと表記されていれば6PRじゃなくてもOKということでした。
詳しく調べてみると、PR(プライレーティング)というのは古い表記でこれからは衰退していくようです。
それに代わる新しい表記は、LI(ロードインデックス)となっていきます。
ロードインデックスというのは、タイヤがどれくらいの負荷まで耐えられるかを表す値です。
それを踏まえた上でスタッドレスタイヤを見てみると、145/80r12の後に80/78N LTという表記がありました。
この80/78NというのがLI値で、強度的には6PRと同等になり、その後に荷物を積んでも強度的に問題はないライトトラック用のタイヤであるという意味のLTが表記されていることがわかりました。
つまり、6PRではなく、LTという表記がされていれば、強度的にも車検的にもまったく問題無く使えるのです。
ちなみに8PRと同等のLI値は、86/84Nになるそうです。
とはいえ、6PRのタイヤが完全に無くなるのはまだまだ先だと思いますので、これからは145r12 6PR=145/80r12 80/78N LTと脳内変換しながらタイヤを探すことになりそうです。
コメント
ハイゼットカーゴにブリジストンVRX2の145/80R74Qのタイヤは装着可能ですか?
装着自体は可能だと思いますが、6PRや8PR、LTの記載が無いと車検には通らないと思います。
私の意見としては、バンにはバン用のタイヤを履くのがベストだと思っています。